事例⑦許可なく植栽を伐採
事例⑦許可なく植栽を伐採
今回のご相談は、管理会社さんが新たな入居者のために物件にある樹齢数十年の植栽を伐採してしまったケースです。
お話をお伺いしていくと、実は当該入居者の方は再開発の立ち退き物件からの移転で、最後の最後まで物件に居座り続けた方で管理会社がその立ち退きを依頼されていた事例になります。
管理会社さんは立ち退きの期限がせまり焦っていたのか、入居者の言いなりにお部屋のリフォーム等も大家さんに相談をしてきており、数百万円のリフォームを大家さん側で行う事になっておりました。
そして植栽も邪魔だと言われたので、大家さんに許可なく伐採したという経緯に至りました。
初めにお話をお伺いしたとき「そんな事が許されていいのか?」と言うのが所見でした。
大家さんも非常に当該樹木に思い入れがあった様でとても悲しんでおられました。
それでも冷静になろうと心がけている素晴らしい方でもありました。
日本AMサービスより、仮に訴訟を起こすのであれば「言った」「言わない」となってしまうので、電話対応やメール、面談等の今までの経緯をまとめて頂き、実際に損害額がどれくらいあるのかを算定して頂くようにお伝えさせて頂きました。
結果的に訴訟にはなりませんでしたが、これは大家さんがとても話の分かる方で、人徳があったからだと思います。当然の事ながら当該入居者の入居はお断りしています。
今回の相談の教訓
入居を急いでいる方の理由を把握する
入居のリクエストは断ることも重要
管理会社の報告、連絡、相談を常にさせる様にする